ピラティスとは何か?その歴史と本質を理学療法士の視点から解説します!

こんにちは!
Viviピラティス/札幌ピラティス インストラクターのダイチです!

「ピラティスって最近よく聞くけど、結局どんな運動なの?」
「ヨガと何が違うの?」
「ダイエットに良いって聞くけど本当?」

そう感じている方も多いかもしれません。

SNSやYouTubeを中心に「ピラティス」という言葉が広まり、現在では様々なスタイルやアプローチが存在しています。
しかしその一方で、本来のピラティスの意図や目的は意外と知られていません。

この記事では、ピラティスの歴史的背景・本質的な目的・現代の多様性・正しい選び方について、理学療法士の視点も交えて解説していきます。


ピラティスの始まりは「リハビリ」だった

ピラティスの創始者は、ジョセフ・H・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates)というドイツ出身の人物です。彼は1883年に生まれ、幼少期は喘息やリウマチ熱などの病気に悩まされていました。
しかし、身体への強い関心から解剖学・運動学・ヨガ・ボクシング
などを独学で研究し、身体機能を高める方法を探求し続けました。

第一次世界大戦中、彼はイギリスで捕虜となりますが、その間に負傷兵のリハビリとしてベッド上でもできる運動を開発。これが現在のピラティスの基礎となる「コントロロジー(Contrology)」です。

つまり、ピラティスの原点は“リハビリのための運動療法”なのです。


イブ・ジェントリーと「プレ・ピラティス」:医療への橋渡し

ピラティスを医療分野に広めた立役者のひとりが、イブ・ジェントリー(Eve Gentry)です。

彼女は元々バレエダンサーとして活動していましたが、後に自身が受けた手術をきっかけに、ピラティスのリハビリ効果に深く感銘を受けました。ジョセフ・ピラティス本人から直接指導を受けた彼女は、ピラティスメソッドを治療やリハビリの現場に応用する先駆者としても知られています。

特に注目されているのが、彼女が体系化した「プレ・ピラティス(Pre-Pilates)」という概念です。
これは、ピラティスに入る前の導入として、

  • 呼吸の感覚をつかむ
  • 身体への意識を高める
  • 正しいアラインメントを感じる
  • 無駄な緊張や代償動作を抑える

といった目的で行われる基本的なエクササイズであり、高齢者や運動初心者、慢性痛を抱える方などにも非常に有効です。

なお、イブ・ジェントリーは理学療法士の資格を持っていたわけではありませんが、彼女の活動はピラティスを医療に橋渡しした歴史的重要人物として高く評価されています。

その後、彼女の志を継ぐように、理学療法士がピラティスを臨床に取り入れる時代が到来します。たとえば、

  • Polestar Pilates(ポールスターピラティス)
  • APPI(Australian Physiotherapy & Pilates Institute)

といった団体は、医学的・解剖学的知識に基づいたピラティス教育を行い、世界中の理学療法士・医療従事者に専門トレーニングを提供しています。


現代におけるピラティスの進化と多様性

ピラティスはアメリカ・ヨーロッパ・アジアへと広がり、身体機能の回復だけでなく、姿勢改善・体幹強化・美容やダイエット目的でも取り入れられるようになりました。

近年では以下のような多様なスタイルが存在します:

  • マットピラティス:自重を使った基本的なスタイル
  • マシンピラティス(リフォーマー):専用機器で正確な動作をサポート
  • 韓国式ピラティス:美容や骨格ラインへのアプローチが強調される
  • POPピラティス:音楽に合わせて楽しく動くダンス系ピラティス

このように、誰でも楽しめる運動としてピラティスは進化してきましたが、その一方で“誰にでも合うわけではない”*という現実もあります。


ピラティスは“選び方”を間違えると逆効果にも

現代は、YouTubeやSNSで無料のエクササイズ動画が溢れています。
しかし、自己流で行うピラティスが原因で身体を痛めてしまったという相談も、私のもとには数多く届きます。

特に、腰痛・肩こり・体幹の弱さなどがある方は、正しい動きの理解と指導者のサポートが不可欠です。
理学療法士として現場経験を積んできた私にとっても、ピラティスは「使い方を間違えなければ非常に効果的なツール」だと実感しています。


私にとってのピラティス=クライアントのための“ツール”

私はピラティスを、決して“万能の運動”とは考えていません。
それは、クライアントの身体状態や目的に応じて使い分けるべきツールの一つだからです。

実際、私は以下のような資格やスキルも保持しています。

  • 国家資格
  • 国際資格
  • ヨガインストラクター
  • HIITトレーニング指導経験
  • ファンクショナルトレーニング指導
  • 筋膜リリース・徒手療法技術
  • その他複数のライセンス

大切なのは「評価力」。つまり、その人の身体を正確に見極める力です。
ピラティスだけでなく、必要に応じて適切な手法を選択することが、理学療法士としての強みでもあります。


ピラティスに必要なのは“正しい評価”と“個別性”

現在私は、札幌市内でマンツーマンのピラティスレッスンを提供しています。

レッスンでは毎回、姿勢・動作パターン・呼吸・筋肉の使い方を丁寧に評価し、その人だけのオリジナルプログラムを組み立てています。
画一的な「ピラティスの型」ではなく、その人にとっての最適解を提供するのが私のポリシーです。


まとめ|ピラティスの本質に立ち返ろう

今や、ピラティスはダイエット・美容・ボディメイクなど様々な目的で取り入れられています。
しかし、そのルーツにはリハビリと身体機能の再教育という医療的視点が存在します。

イブ・ジェントリーが示した「身体と向き合うための準備=プレ・ピラティス」や、医療現場での応用を進めている理学療法士たちの実践は、今のピラティスをより深く、確かなものにしています。

私自身、これからも理学療法士としての知識と経験を活かし、
安全かつ効果的な「その人だけのピラティス」を札幌で提供し続けていきたいと思います。